04.沖縄カップ参戦レポート

2004.1.29〜2.1 レポーター:ロボ、編集:J-222
「残念ながらこの賞状は私のではありません。でも、いつの日か……by ロボ」


1/29(木)くもり、夕方小雨……
 仕事終了後、沖縄へ出発。サーキットクラスは本日よりレース開始のはずだが、どうも風が吹かなかった様子。空港到着後、リムジンバスまで1時間半も余分な時間があったので、市外バスに乗り、国際通りをウィンドショッピング。結局、2時間半余りかかり、サンマリーナホテルに到着 。途中、背後で若い米軍兵の英語が飛び交っており、「う〜〜んオキナワと感じ入る。

 結局、本日はレースなし。
 夕食後、何故か店長のほうから「ロボ、呑もうよ〜」と。店長と一緒にオキナワ入りニイムラ女史とは、どうやらこれまで呑んでいないらしい。ニイ氏は、店長のイビキにやられ、どうも1週間寝不足絶好調!とのこと。「この2人の1週間はどんな風だったの?」と思いつつ、2〜3杯呑んだあと、2人の寝息(イビキ?)を聞きながら、沖縄の一日目は終わる。


1/30(金) 晴れ時々くもり
 レース2日目。朝、ホテルのベランダからビーチを見ると、まるでお花畑のようにセールがきれいに並んでいる。サンマリーナホテルは階段状のベランダになっているので、他の部屋のベランダが見えてしまうんだけど、チョットのぞくと、見た事のある顔が……なんと、両脇は石野田プロに石原プロだった。

 3人で朝食。ニイ氏、朝から晃(ヒカル)氏とご挨拶し、超ニコニコ。
 サーキットクラスは9時からレジストの為、海へ向かうとクロスOFFからクロスONに変わる予報。吹いてきたらフリースタイルから開始予定ということだ。 その後、店長は部屋に戻り、ニイ氏は他の選手と談笑。
 皆は1/28から大会入りし、本部脇に陣取っており、取り合えず私も、駐車場から浜まで何往復かして自分の道具を運び込む。
 ニイ氏に手伝ってもらい芝生の上でナンバー貼り。3枚目にしてやっとまともに貼る事が出来た。黒字に緑枠 チョットカッコいい=大竹さんありがとう! その後、あいてる場所をさがし、(何故か本部前で)セッティング。3週間ぶりでセッティングを忘れている。時間はあるので、ゆっくりセッティングする。

 風がないので、みんなマッタリとしたモードの中、男の人が一人海に出ている。昼のカレーを食べた後、徐々に風も吹いてきて、何人かが海上へと向かう。JPN20=ユウジさんは8.0にファルコンスラローム。店長はエクセルの新しいボードに7.4。新しいボードは調子良いらしい。ニイさんもエクセルにノースセイルの7.4で出艇。

 まず、フリースタイルより開始。ここのビーチは灯台のある堤防があり、目の前で技が見える。
第1ヒート、ユウジさんVS依田プロ。 残念ながらユウジ氏突破ならず。ヒート終了とともに、 スラ板にて再出艇。数往復後、満足そうに戻ってくる。

 今回、フリースタイルにはAGCから3人がエントリーしている。2ヒート目出場。審査員の目の前でボディドラックを決めたり、見てて小気味良かった。

 3ヒート目よりやや風が落ちはじめ、2分間の延長。4ヒート目も2分の延長のあと、キャンセルとなりコンテスト終了。


 続けて、スラロームのレースが開始


 【1ヒート】J-43・店長出場。 第1マーク5番手でで回ったあと「お〜抜いた〜!」 第3マークは3番手に上がり そのままフィニッシュ。勝ち上がった

 【2ヒート】城和さんがレースに復活。でも、マークに登り切れずタックを切った浅野プロとともに1コケという信じられない結果。同じヒートに参戦していた海中道路のポポロさん……ヒートの後、ビデオを撮っていた奥さまの所へくると、「○○さんに勝った」とボソっと、しかし嬉しそうに言葉をこぼした。

 【3ヒート】JAP20・ユウジさん、 第1マーク3番手、 第3マーク1番手で余裕のトップフィニッシュ

 【4ヒート 】○×〜……?

 【5ヒート 】J-43・店長、5番〜6番で 抜きつ抜かれつ決勝への激闘。最後、5番手に上がった所で 下から香村さんに抜かれ(本人いわく30cmの差で)、ファイナル進出ならず。 チョーくやしそうに帰ってきた。

 【6ヒート 】ユウジさん、いい位置で勝ち上がる

 ここでレディースのレース。今回、石野田プロとニイ女氏による2人だけのマッチレース。艇速は全く負けていないゾ。ただ、マークの立ち上がりはさすがにプロが速い。少しづつ差は広がったものの、3マークからフィニッシュラインまで半分の差もなくゴール。とにかくどっちもすごかった

ニイさんはその後で石野田プロに誘われて一緒に練習。とても楽しそうに部屋に戻ってきた。

 【ファイナル 】数回やり直しとなり、結果、山田プロ1位。ユウジさん5位にて1レース終了。 本日のレースも終了となる。( ヒート表をチェックしていなかった為、詳しい説明不足でゴメンナサイ=ロボ)


1/31(土)晴れ。
 いよいよ私の出番だ。私が参加するオープンクラスは9時レジストレーション。メンズ15人、レディース9人が登録している。昨年のピザーラや舘山時、今年のピザーラで一緒に戦った鎌倉・逗子・三浦の女の子たちもエントリーしている。 風が吹いてきたらオープンクラスから開始ということなので、セッティングを済ませ、着替えて待機。 コースは2マーク。スタボースタートで、昨日のレーシングクラスよりマークとマークの間が短い。

 11:30にレース開始決定後、久々に海へ。 下側から出て数回タック後、マークの位置を確認しながら上り、スタート→第1マーク付近で練習するが、久々のレースセイルに微風。沈すれば潮の流れもあり流されてしまう為、結局タックオンリー。「ジャイブやばいかも……」

【8分前】メンズの第1ヒートスタート。オートマチックのため、本部艇の上からスタート位置に向かう。見るとレディースの何人かは、スタート方向を向いて海面で待機している。ふとタイマーを見ると作動中……えっ、ナンで?「やばっ」と思い。2ヒート直前のためタイマーセットが間に合わず、スタートを眺めていた。ああ。

【4分前】メンズ第2ヒートスタート。スタートライン5mぐらい前で待機し、ホーンが鳴ってから皆動きはじめている。

【3分前】ブルーの旗が降りるのを確認し、タイマーセット。あとはボードの位置を直し、セールアップする。

【2分前】ふと見るとタイマーの時間が変!? ナゼぇ

【1分前】取り合えず黄色の旗が降りると同時に60秒のカウント開始する。(※解説:ロボはナースでもありブラスバンドでパーカッションもやっている。故に、60秒くらいのカウントダウンはタイマーなしでも楽勝。緊張していなければだが……。つまり本来、タイマー不要の女なのだ。ロボよ、タイマーの作動がおかしいからとビビることはない。60秒で「腹時計」を合わせるだけでよいのだ。J-222)
 
スタートライン6〜7m前、一番上にて待つ。 自分の計画では20秒前より移動開始し、一気に下らせ「スタート」と思っていたら、本部艇前2〜3mの所で 『8・7…』

「ああっ、もう、出ちゃう〜〜#?!」

 さらに、女の子が一人、ジワジワと下から近づいてくる。「もう、リコール覚悟で行く?それとも……」と考えつつ、無意識(結局、ナニも考えていない)にアップホールラインを持ち時間かせごうとしたら、下の女の子にあたってしまい 、「やばっ」とブームをつかんだら、今度は上に向いてしまい本部艇に激突…… (うわ〜、サイアク)

 結果……「あーぁ」「2分間てどれくらい」と思いながら見ると、トップは第1マークを廻っている。その後、セールアップで2回沈し、もういっぱいいっぱい
「そういえばボードは??」……やはりノーズが割れている。
 本部からも『大丈夫ですかー』と声がかかる。見たらAP旗
「どうしよう。これ以上水を吸ったら…次のレースはetc…」
悩んだ末に、帰る事に。
 浜に戻り、ボードを運ぼうとすると店長に
『セールが先だろう、飛ぶだろー!!
と怒られる始末。
 さらに、店長にボードを修理していただく事に。(平安山さんタイトロン使いました・ユウジさんVLX調達−ありがとうございました)

 そのまま昼に。本日はタコス弁当 。「ご飯が多いなぁ」と思いつつ、結局完食。でも、お腹いっぱいとは感じない(やっぱり緊張しまくり??)。

 昼食後、VLXが乾くのを待ってキッチンテープで補修。数人海に出ている。 本部に出艇申告の確認に行くと、『こんなでも、レースしたい?』と。
「私は出られなかったから」と答えると『あー34番ね』と。しっ、しまった。憶えられてる〜!。

 数分後、第2レースをやる事に 風は弱い為プレーニンは出来そうにない。

 「今度は良い位置に行こう」と見たら、みんな灯台のある岸の岩に立って待っている。「メンズのジャマじゃないかなぁ」と思いながら真ん中付近の海面にセールを落とし、5分前でタイマーセット。よし、これで準備OK。 今回はユウジさんも海面に出てきてくれていたので、気分的には楽だった。
 ふと見ると、店長・ニイ氏が岸からナニか叫んでいる。「何?」と思いつつ、呼ばれるまま岸の方に。

 ところがワタシの行った所は足がギリギリ付く所で、胸ぐらいまで潜ってしまう。
『セールの向きをなおして』と言われるが、潮の流れもあり、どんどん下にいる人に近づいていく。富津でもそうだけど、足がつく所に立っているのに流されるという、最も苦手な状態に。 結局またまた焦ってくる… ウォーターの体勢もとれないまま2分経過。 さらに1レース目と同様タイマーはカウントUPされていて(この時はじめて気づいた) パニック絶好調!

 再度2分前にタイマーセット。で、店長に『何で今ごろ時計いじってるんだ。も〜上がってユウジの所に行け〜!!』と、店長も焦りだしている(ホントウはロボがイチバンあせっている)。何とかボードの上に乗った時は1分前をきっていた。
 結局スタートラインに向かいホーンが鳴った時は、スタートライン7‐8m前。順位的には、真ん中あたりでのスタートとなる。

 プレーニングは出来ず。さっきからの緊張で体はガチガチ。第1マーク ジャイブで。 セールアップし第2マークへ。

 第2マーク……前に2人。1人は沈している。少し延ばして無理矢理(?)ジャイブ。アップホールラインで体勢を立て直し方向転換は終了。ところがボードはマークより上方向を向いてしまい 第2マークが廻りきれない。もう一度セールを落とし、少し下に流してセールUP。ゴールへ向かう。この間
1〜2人に抜かれる。

 なんだか、ゴール艇より上に向かって行ってるみたい。ゴールまで行けないかも…とにかく下らせようとして、途中で。どんどん離されていく。最後もランニング状態で何とかゴールし 9人中8位に。

 ユウジさんがせっかく海上まで来てくれていたのに…最悪………「店長のバカヤロー!!」「自分にもバカやろー!!
 消化出来ない思いを抱えて帰ってきた時に食べた、 白いお稲荷さん おいしかったです。(ナゼか食べ物はちゃんと消化するロボであった)

 後から……ニイムラ談=『風向き少し変わったかも』……と、そんなことも気づかなかった。
……店長談=『チョー蟹股になってた。セールもひらいていた』と、そんなこと気にしちゃいけない。

 何人か海に出ていたため、ワタシもせっかく沖縄に来たのだからと海に向かう。 この間ユウジさん達はバレーボール大会。結局風のないまま 本日のレース終了。

 夕食前、部屋にてスピード大会(いや、トランプですよ)。ユウジさんは昨日はじめてスピードをやったため、周りから「○× あるよ〜」と アドバイスが飛ぶ。 兄弟対決は皆で大笑い。他の人に勝てない店長。兄弟対決ではじめての勝利(でも1回負けていた)。(なんでもこの競技は老化度合いが分かるらしい、後日やったらナゼか私も弱かったJ-222)

 2/1(日)最終日
 南風でオフ。ムーンビーチの方では1人プレーニングしている。 吹いてきたらオープンやるかも、と
数人海へ。 同じショップなのか、10人ぐらいで一斉にスタートしてマーク練習しているのをながめ、「来年は何人かで来れたらいいなぁ…」と思う。
「スギやオニ、イナバ達が出たら面白いだろうな」とは店長の弁。

 オープンクラスのキャンセル決定後、雨が降り出し、風も吹いてきて、女の子2人がプレーニング。でも雨とともに風も去り、サーキットクラスもキャンセルが決定。今年の沖縄のレースは終了となる。

 夜、パーティの前に7ならべ対決。ユウジさんが強い(さすが兄弟、 この2人 、7ならべは強いが スピードは弱い)

 パーティでの表彰は、オープンクラス、レディース6位 ・メンズ6位まで。
サーキットクラスではレディース2位ニイムラちゃん表彰!
 サーキットクラス メンズでは16位まで表彰され、店長は昨年に続き2回目の表彰台へ(ちゃっかり良い場所で写真に写っている)。結局、1レースのみ成立した為、店長の結果は11位。昨年は沖縄サーキット13位だったので、2番順位を上げた事に(で、今回、30cmの差でファイナル進出した香村プロはなんと準優勝。いや〜勝負はおもしろい)。
 
そして、JPN20、ユウジさんは5位入賞(プロダクションボード+コンプリートフィンでこの結果……JPN20の底力か)。ジャパンサーキット総合結果=山田プロ 優勝!(店長の次ぎに身長ないのに……クリエーテのころから見てるけど、山田プロ、ホントウにおめでとう!J-222より)



 2/2(月)
 ホテルからのリムジンバスで1人空港へ。レポートを書いています。
 31日の夜、店長に1レース目の事で「取り合えずゴールまで行かなきゃ」と言われ、あの時は自分で決めた事、後悔はしていないと思っていたが、2レース目を終えた後の事を考えると、『取り合えずコースを1回でも走ってみる事で、次に繋がったかもしれない』と、レポートを書きながら思いました。

 もうすぐ、アマチュア選手権もあります。

 今回、たいしたレースは出来なかったけれど、次回のアマチュア選手権では、

1=まずレースを楽しめる。
2=ビリでもあきらめず、次に繋がるレースをしたい。
3=とにかくコースを最後まで走りたい…


 を目標にがんばります。ただし、プレッシャーを楽しむまでには、まだまだ人間が出来ていないので、アドバイスは聞きますが、直前の余計なプレッシャーだけは どうかカンベンしてくださいね。ふう。


 ロボへ、いやいやご苦労さまでした。なぜかレース本番って、思わぬことが起きたり、思っていた(フツ〜の)ことができなかったりしますよね。結果はともあれ、ロボのウインドへかける情熱はみんな分かってますよ。これからも頑張ってね。レポート途中、よけいな突っ込みを入れたけど、それもゆるしてね。J-222)


※レース結果の詳細は日本プロウインドサーファー選手会 のHPでも公開されています。

http://www.jpwsf.com/

http://www.withone.com/jpwsf/jpw_2004_okinawacup_result.htm




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