俺達(わたしたち)の甲子園・参戦記
レポートby YURIKA 編集 J-65
ピザーラ クア・アイナ カップ 2007 11/24・25
少し自己紹介します。
2006年8月にスクール後、8/27マイボードデビュー
2006年11月 ピザーラ初出場
直後首痛により3ヶ月休養
その後・・・。
やっと復活出来た時に心に誓った。
いろんな仲間に支えられ、教えてもらったことを形にしたい。
そして館山ツアーでみんなの前で宣言『ピザーラ優勝したい!』
その思いだけで1年間練習してきました。
【11/24 AM4:00】
shopの前で稲葉さん・宮田さんと待ち合わせ。
前日に積み込みは終わってたのでそのまま津久井浜に向かうが、今回の参戦には条件があった・・・。金太郎(犬)を連れて行くこと。
休日は海に行ってるので面倒はまかせっきり。
旅行に行くということなので頼めない。慣れない場所に行くと落ち着かない・吠えまくるの悪行。
レース前に一番心配していたことが現実に・・。案の定店の前で吠えまくる。
稲葉さん『うるさい!!』
前日から寝てないので神経ピリピリ状態の私もいらつき、どなる!
レース前で集中したいのに、本当にごめんなさい!!
車に乗り込み、向かう途中今までの1年が頭をよぎる。
その成果がやっと試せると思うと、緊張というよりウキウキしてしまう。
【AM5:30】
津久井浜到着。コンビニで朝ご飯を買って、駐車場に向かう。
まだ真っ暗なのでstiffメンバーは誰もいない・・・。
早く来た甲斐があって、ピザーラ号の近くを確保!
6時過ぎ、日の出を見ながら浜辺を散歩して道具を下ろす。
7時過ぎからstiffメンバーが続々と集まってくる。
始めについたのが北海道からきた悟君。『道間違えちゃいました〜
。 』
悟君、よかったね。違う海に行かなくて。海って広いからね。
その後ロボさんが到着。
早速ロビーに挨拶しに行く。ロビーを抱っこすると金太郎が発狂して抱きついてくる、
ロビーは金太郎に近づくなと怒り出す。
店長『ゆりちゃんの取り合いだね〜。犬にはもてるんだね』
ありがとうございます!どーせ男にはもてないですよーだ。
・・・そんな事をしている間にみんなセッティングを始めたので、浜に道具を運ぶ。
早く来た為準備は万端。(のはずだった) 後はいいポジションを取るだけ。
今日は昼から南西の予報だけど、今は北東から吹いてる。
どこがスタート地点になるかわからないため、真ん中に道具を置く。
ビギナークラスはビーチスタートで始める為、なるべく海に近くないと運ぶのが大変!
なんせ200人以上の道具が並ぶ中を避けながら運ばなくてはならなくなるので、無駄な体力を使ってしまう。
すでにレースは場所取りから始まっているのです。
8時になりレジストのアナウンスが流れ、さっそく本部にいく。並んでると、
三木さん『なんでビギナーなの?』だってビギナーだもん。
『そんなに賞金がほしいんか〜!』だからビギナーなんですってば!!
一番ほしいのは1位です!
そんな事を言い合いながらレジストを終えて、もらったシールを貼るが砂が着いて上手く貼れない。
始まる前から剥がれるので仕方なくもう一枚もらいに行く。
暫くすると開会式が始まり、そのままスキッパーズミーティングに。
1マークジャイブしてゴールへ。去年と変わらないルールで安心する。
今年のビキナークラスは男子40名、女子13名。
とりあえず風がないのでスタート地点が決まらず、決まり次第スタートとの事でした。
ついに昼になり、皆様お待ち兼ね、ピザの食べ放題!
始めに並んだおかげであまり待たずにGet!
その後長蛇の列になり最後尾は30分待ちらしい。
早めに並んでよかったー!
ピザ食べながら稲葉さんのセンターボードのレース鑑賞。皆で応援!!
その後あまりにも風が吹かず、しばらくお昼寝。
ようやく2時過ぎにビギナークラス集合の合図。
道具を運ぶのを店長に手伝ってもらうと、
『ゆりか、ジョイントちゃんとはまってないよ』
なんとジョイントパイプのボタンが戻らず、
いつでも外れる状態だった!
危なかった!これで吹いた上に海上でリグが外れたら洒落にならない。
レース中なら焦ってはめられず、レスキュー呼ぶはめに・・・
なんて考えながらとりあえずスタート地点に運ぶ。店長とはめてもやっぱりボタンが戻らない。
『シートがはまってないからだよ、石探して!』
原因はジョイントにシートが挟まっていたためボタンが戻らなかったのです。
叩いてはめてもらい、やっと落ち着く。
ただの紐なのに、前日新しく替えてから散々な目に合う。
前日は千葉港で練習してると、結び目が2回も外れた。
『パンッ』と聞き慣れない音がしたので戻るとシート一本で止まってた。
レース前日に道具は変えない。いつもと違う事をしない。とても勉強になりました。
レース直前になると、店長と稲葉さんがレース展開を説明してくれた。
風が安定してないせいで何度もマークが打ち変えられる。何回もマークの位置を確認する。
ついに悟君・三木さんのレースが始まる。しかし風向きが悪くキャンセルになる。
ついにレディースの番がきた!風待ち後、再開するというが、全然吹かない。
NAISHの修さんが来てくれました。私のセイルを見た途端、
『バテンの調整が出来てない』確かにテンションがかかってないせいで緩んでる。
レース直前なのに取りに行くわけにいかない。
『修さん、お願いします』
修さん『え〜!だって遠いよ』
『レース直前に言われたら気になります。頼めるのは修さんしかいません』
優しい修さんはバテンテンショナーを取りに行き、調整してくれました。
わがままを聞いてくれてありがとうございました!
しかし結局風が上がらず今日の全レースは明日に持ち込む事に・・・。
でもおかげでセッティングはバッチリ。もう言い訳出来ない!後は自分の力を信じるのみ…。
そしてみんなでパーティーへ繰り出しました。
パーティーのメインはやっぱりマグロ。
テーブルの上に並ぶ沢山の料理はある意味サブメイン!
寿司が来ると全員がピラニアになる瞬間!
案の定、桶がきた途端1分もかからずなくなる。恐るべしレーサー達。
昼間店長が言ってた、『レースはいい人では勝てない、いかに意地悪になれるかが勝負!』
その言葉が次の日に現実になるとは思わず、みんなで飲んではしゃいだ!!
かわいいアイドルが歌って踊ると、男の人達は品評会。
CDを買ったのはZakiさんとタッキーだけ!?? のハマリよう!
最後に今日のピザーラ大会中のビデオクリップが流れると、
ステッカーを張ってる所と、顔のアップが写る。
ぽっちゃりだとは認識してたけど、毎日鏡で見ていても顔がボールとは気がつかなかった・・・。
目の前にいたアイドルとは別の生き物だと改めて実感した瞬間でした。
宿に帰り、2次会。
寝てない私はトイレにいくようなさりげなさで部屋を抜け出し就寝。
酒に呑まれるわけにはいかない、明日が本番だから!
【11/24 AM4:00】
大会2日目 コングさんの車に乗せてもらい会場へ。
とりあえず道具をセッティング、昨日と同じ過ちはやらない。
何度もチェックするが、やはり風が上がらずしばらく待機。
昼になり、きょうはクアアイナのハンバーガー半分&
ピザでランチ!ハンバーガー半分でもかなりボリューム満点。
レース前なのに体が重い!大分待たされたが、ようやくビギナーレースがスタートする。
昨日キャンセルになった所からやり直す。
悟君・三木さんの出番!
みんな海に入るが、本部に悟君が走ってくる・・・。 !?悟君
『順番はどうすれば?』
本部
『昨日カード引いたよね!?』あ、
そうかとやっとスタート準備する。
見ててハラハラしてくるよー!
ついに私の出番がきたのに、また風待ち。
まるで蛇の生殺し状態。
天気がいいから喉が渇く。
悟くんと三木さんでレース中なのにジュースを賭けてゲームする。
負けた三木さんが取ってきてくれた。
そうして和んでいるとレディースが呼ばれ、スタート位置を決めるカードを引く。
順番は13人中6番、ちょうど真ん中に。
何度も店長と稲葉さんに言われた言葉を思い出しながら道具を海に 運ぶ!
今まで緊張感まったくなかったのに、
直前にMAXになりビーチスタートできるか不安になってきた。
スタートを失敗すれば、微風なだけに巻き返しが難しい。
無難にセイルアップするか悩んでると、 ついにスタートのホーンが鳴る! 自分に賭けるしかない!
焦らないようにビーチスタートする。
成功するが先頭の子はパンピングで走り始めている!
気持ちは焦るが走らない!
マークに近付くに連れて周りも近付く。
風上の子がぶつかってきた!
『ごめんなさい!』
でもすでに遅く、
手からブームが離れていく・・・。
セイルが半分落ちた。
ぶつかるのわかってたのに悪になりきれなかった。
でもまだ中間にいる。
まだあきらめるわけにはいかない!
沈しないように立て直す。
マークをジャイブで回る。
苦手なポートジャイブ、 だから重点的に練習してきたおかげで成功!
後はマーク付近に沈してる人達をよけてゴールを目指すだけ。
でもやっぱりレースは甘くない。
私を遮るように真ん前に沈してる人が・・。
避けられる上下ぎりぎりのライン、
判断を誤ればぶつかり沈してしまう!
悩んでいると、稲葉さんに言われた言葉が頭に浮かぶ。『
人は上によけようとするから、下にいきなさい』 すると上に泳いでいるのが見える。
パンピングしながら下に避ける。
なんとかぎりぎり通過!
その時点で順位は5番目。
3、4が並んでゴールに向かっているのが見えた。
遠くないけど、追い付くぎりぎりの距離。差は縮まらないままかと思いきや、 少し近くなってる。
『あれ?少しブローが入ってる?』
セイルが膨らむ。
チャンスは今しかない!もう片道半分まできてる。
ハーネスかけて体重を乗せると、板が一気に走り出した!
届かないと思ったのに あと少しで手が届く。
ブローが途切れない事を祈り、一気に下らせながらゴールを目指すとようやく並んだ!
店長に『ゴールするときはジャイブするように回り込む』の言葉を思い出して、 ゴールライン手前で少しでも早くラインを切る事しか頭になかった 。
本当に僅差だった!
浜に向かい、アナウンスが聞こえる。『・・
179、木村さん』 勝った〜!
スタートを見送ってくれたはずの店長の顔が見える。
感動して思わずガッツボーズ!!
『よく頑張ったね、感動したよ!』
目標の1位にはなれなかった。
でも入賞の可能性はある。
道具を運びながら歩いていると、大竹さんが来てくれました。
『ゆりかおめでとう!最後は感動したよ!』と言いながらセイルを運んでくれました。
最後まであきらめないでよかった!!
たった1マーク回るのにいろんな障害・選択があって、いろんなドラマがある。
あの時ブローが入らなかったら・・・。
今回は神風をつかめたおかげで最後は勝てた!
でもレースはまだ続く。
最終結果が出たわけじゃない。
おそらく次が最後のレースになる。
ここで結果を出さなければ1位になれない。
入賞も出来ない。
調子に乗っている今のうちに早く次も済ませたい!
しかし神様は人に忍耐という試練を与える。
またしても風待ちという試練を・・!
車に戻るとみんなからお祝いの言葉をいただきました。
本当にうれしかったです。
無風状態なので2回目のピザを食べながらのんびり過ごしてると、ビギナー集合のアナウンス。
2度目の戦いに挑む!!
あまりの風のなさに、店長・稲葉さんから迷わずセイルアップで行くように言われ、 レース展開を何度も説明してくれました。
悟君がスタートするまでみんなで応援!
何度もガッツポーズをして、ジャストスタート!
ついに私の番が来た。 無風状態でついにスタート!
作戦通り道具を思いっきり前に出し、すぐにセイルアップ。スタートはよかった!
でもここからはいかに微風でも練習してきたかがポイントになる。
パンピングってどうやればいいの?レベルの私。
こんなに本気でパンピングする事なんて今までやった事がないだけに、マーク手前ですでにスタミナ切れ・・。 わかってても手は止められない!
やっとの思いで ジャイブするが進まない!
しかも沈してる人を避ける為にはアビームで遠回りするしかない。
ジャイブしてる間が長く感じる。
でも休んでいられないパンピング地獄!
明らかに1位の人とは板ののびもやり方も違うのはわかってるけど、本番中にチャレンジなんて自爆行為でしかない。
結局いつも通りにやるがノーズが沈む・・・。頭はなぜか宇宙戦艦ヤマトのテーマが流れる。
途中までは2位だったけど、
ゴール直前には力と経験不足で結果は4位。
やっと終わった・・・。 稲葉さんが待っていてくれた!
浜についた時にはヘトヘトで道具を上げる力すら残ってなかった。
『よく頑張ったね、お疲れ様!』
今年のピザーラが終わった・・・。
あとは表彰の結果を待つのみ。
入賞出来るギリギリラインだけど、一年分の力は出し切った!
道具を片付けている間にファンレースが始まる。
あんなにセイルが海に浮かんでるのを見るなんて初めてだったから迫力がありました。
その中でも一際目立つ小さいセイル、大竹さん!
浜に近付くにつれ、一人フリスタやってました!
大竹さんの度胸は人並みはずれている、しかもうまい!
PM4:00ついに表彰式が始まる。長さんが事前に調べてくれたので、結果はわかっていました。
表彰式が始まると、店長にステッカーをもらい、胸にSTIFFマークを抱きながら呼ばれるのを待つ。
目指していた表彰台、目標には届かなかったけど、
少なくとも形には残せた。
ついに順番がきた!名前を呼ばれ、表彰台へと向かう。
表彰されている時、なんだか複雑な思いで笑えなかった・・。
写真撮影の時に我に帰り、ふと作り笑いしてしまう。
表彰台から帰ると、みんなからの『おめでとう』の言葉と拍手、
やっと表彰台に上った実感出来ました!
打ち上げはいつものサイゼリア。
メンバーは店長、稲葉さん、杉浦夫妻、ロボさん、長さん、ホーリーさん、 マッキーさん。
みんな疲れてるはずなのに祝勝会をしてくれました!
私の為に集まっていただき、本当に感謝しています。
ありがとうございました!
表彰された事よりも、大切な仲間が側にいてくれた事が最高のご褒美でした。
スクールをしてくれた稲葉さん。どんな事でも助言してくれます。
千葉港ではいつも最後まで練習に付き合ってくれたアツくん、宮田さん。 初富津でビーチスタートを教えてくれたりなさん、 道具の置き方を教えてくれた ロボさん。
ジャイブが出来るようになったのは杉さん。
御前崎に連れていってくれた祐史さん。
たくさんの人と出会えました。
吹いてるのに猪苗代でウォーター練習に付き合ってくれたコニさん。
一緒に頑張ってきた同期や仲間達。
そして、いつも困った時は必ず助けてくれる。
私の夢を笑わず聞いてくれた店長。
みんながいたから3位になれました。
今まで皆様に言えなかった感謝の気持ち、 この場をお借りして言わせてください。
本当に皆様ありがとうございました、そしてこれからもよろしくお願い致します!!
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