新舞子レーシングPRID AXCEL CUP
ジャパンサーキット サンクション シリーズ#1 参戦記



15年4月12日〜13日 J-95 大竹レポート

帰ってきた往年の【おバカ】コンビ!


 桜も満開の某3月末日、ライダー吉崎と新舞子レーシング参戦の意思確認をお互い確認する。

 「マァー君〜新舞子なんだけどぉ〜…一本逝っとくぅ〜〜?初戦だしさぁ〜…」
ザキ「あったりまえじゃないっすかぁ〜100%逝きますよ〜…名古屋NIGHT?!」
 「そ〜だな…リベンジもあるしなぁ〜…」

 そう…前回名古屋であまりにハッチャケた俺は帰りの道中、息絶え朝起きたら車のシートベルトをしたまま、しかもリクライニングしてないし口の中にはガム入ったままだし…もう散々…だった!
 そんな悪夢が走馬灯の様に蘇ってきた…ヤッパ負けらんないでしょう…ここは…。でも、あっさり決まったものの…他にメンバーがいないじゃんっ!アゼサンは出張…ミッキー用事があるって言うし…淋しく2人で行くことにした。

 ま〜相も変らず段取り悪いっていうか《予定は未定》という言葉もあるくらいだから、俺の段取りが悪いのではなくて、ある意味時間の犠牲者とでも言ったらイイのか解からないが…悪意は無いと言う事はこの場でハッキリ申上げたい…
 要するに板は出来上がっていたけどストラップ着けてなくて店長に急ぎで着けてもらいました…
 ってことわぁ〜…レースが初乗り?!マッそれもありでしょっ…多分アップだし。
出発当日ザキとの待ち合わせの場所&時間を変更してもらったり、そりゃもうテンテコ舞さぁ…

 金曜日の10時くらいにザキにオイラの家に来てもらってチンタラ積み込み《2人分だと楽チン》して、家に上がってもらい軽く呑って12時くらいイザ出発。
 首都高&東名も流れていて順調な道中。お互い仕事の疲れもあり助手席は睡眠場…
浜名湖の手前で運転交代…そして爆睡。気が付いたら名古屋、薄っすら明るくなってきてる。
 久しぶりの名古屋の空気を胸一杯に吸い込み闘志が沸沸と湧き上がる…
 5時過ぎに新舞子ビーチ到着!早速誰もいないビーチでセイルを張ることにした。
 177で気象情報を聞くと今日は南東の風後北西の風共に海上ではヤヤ強く雨…明日は北西の風海上ではヤヤ強く晴れ…

《新舞子は東系の風はイマイチ、北西とか西っぽいと吹くゲレンデ》

 ザキは9.8と10.9の2枚!オイラはアップ用に9.0と10.0、期待を込めてスラ用に6.8と6.3も張ってから朝ご飯を食べに行く…場所は勿論【吉牛】

 戻って暫くするとホワイトキャップのコングとカッキー君が到着。夜中の3時半で渋谷辺りだったのに…結構飛ばしたらしい。彼等がセッティング中俺達は車の中で睡魔に襲われ沈んだ…。
 暫くしてレジストレーションの最後通告のアナウンスに起され、受付はギリチョンセーフ間に合ったものの結構焦った。
 スキッパーズミーティングの後お決まりのウェイティング。


スキッパーズミーティング

《明日は吹きそうだし今日はオフでヒヨヒヨだからアップでもやらないかな?!》

 なんて思ってダラダラする。



陸トレ中のザキとコング

 初戦というだけあって80名位のエントリーで賑わう、しかも03モデルのニューセイルが殆どの選手に行き渡っていて圧巻!道具で負けてるよ〜俺…トホホ…
 しかも全員って言って良いくらい12.5を持っている!すっげぇ〜!!
 昼過ぎから小雨の中パタパタ旗がなびいてきた…Z旗が上がった!
 全体フリートのアップウィンド…早々に着替え10.0で出艇。ジャスト〜アンダーの風、ポケットと言うには余りに大きい無風地帯、かなりガスティー&シフティー。
 6分前…スタートシークエンスに入るとミンナ自分の世界に引きこもる…ヒッキー状態!
 20秒前ザキはヤヤ真中から下よりに流している…オイラは本部艇の上側から流してなるべく上から出たかった…5秒前「ゲゲッ」スペースが思ったより無い…さらに流して真中上よりのスペースを見つけホーンと略同時にスタートを切れた。
 上ってぇ〜…上ってぇ〜おっ!思ったより上れてるじゃん俺ってば!ザキが20番位で一上廻航するのが見えた。次の団子状態にいる俺は…う〜ん真中くらいの40番くらいかなぁ〜…結構後ろにいるじゃん!ラインも思ったくらいに走れて一上アプローチ。下りのレグに入って暫くは快調に走っていたのだが…途端に深く走らない…少しアビームに戻してみても…ピタ〜〜ン…
 止まった…
 これがポケット??ウソだろ〜…でも大きいセイルは走ってる…
抜かれてぇ〜また抜かれてぇ〜オイラはパンピングも出来ないくらい風が入らない…下マークをナンとか廻って上りレグ…タマのブローで走って向かう途中、山田選手がトップフィニッシュ…10分間じゃ周りきれないよ〜絶対にぃ〜…こんなレース辞めてやる〜…そしてオイラはジャイブしてビーチに撤収〜!!ごめんなさい…プリプリしちゃうぜ(-_-#)ピクピク。
 ヒヨヒヨしながら橋の下を通過中、選手が戻ってくるのが見える。
どうやら1レースやっただけで、またウェイティング…午後4時本日のレース終了のホーンが鳴る。

 あの風で成立しちゃう事に戸惑いながら、言い訳を考える…
そうだっセイルが小さいからだ…納得!自分の中で消化されていく…
 ザキは不機嫌…コングも定置網に引っ掛かりプチ怒り…ミョ〜にテンション低い千葉軍団…。
 コレじゃぁ名古屋は行ってもつまんねぇな〜…少し決心するオイラ。
片付けも早々に済ませ、三浦のガミ君が押さえてくれた宿にミンナで向かう。
 アレレ〜?名古屋市外方面とは逆方向に向かってるぜ〜?!かなり名古屋を諦めた…テンションの低くなったザキの為にカーステでマライアのwithout youを流す。
 何を思い出したか俺の知ったことじゃないが、涙ぐむザキ…さらにテンションは低く…
20分位のドライブで到着。凄い安いんだけどメチャクチャ綺麗!快適、快適。
 押さえた部屋の都合もあり2人1室…ルームメイトはザキ…軽くBEERを頂く。
 風呂に入ってから歩いて夜ご飯を食べに…小洒落た和風居酒屋でMRCの人達と楽しい時間を過ごす。9時半くらいに宴は終り千鳥足…コンビにで明日の朝・昼ご飯を買って宿に戻る。
 部屋に戻って千葉軍団4人で反省会…中学生の修学旅行みたいに健全過ぎて、気持ち悪りぃ〜
 10時過ぎ召された…

2日目の朝…三浦の連中が出かけ際に起こしてくれた

 …やられた…
 速攻着替えて宿を出る。
 お〜吹いてるじゃん!スラかな〜?テンション上がってくるぜぇ〜BGMを軍歌《太平洋行進曲》に切り替えアドレナリンを無理に出す…

 ビーチ到着後スキッパーズミーティング!昨日よりは吹いてるけどビミョ〜な感じです。風向きは右からのクロスオンつまり北西o(^o^)o…スラやるにはチョット足りない…

 Z旗が揚がりアップをやるとのアナウンス。昨日に引き続きオイラは10.0、ザキは10.9で出艇。結構吹いててイイ感じです。赤旗も揚がりタイマーを合わせる…一発目…昨日とほぼ同じポジション。思った所から出れた!
 目の前で石野田サンが他の人と接触して地獄絵図…怒鳴る…恐い…それを尻目にコソッとスタートを切る。ザキも下よりから出た!だけどねゼネリコ ( oo)ガーン

 結構みんな気が付かず1上辺りまで行っちゃったのね〜…マー君も…
 もう一回やり直し…でもねぇ…又ゼネリコ(+_+) でも個人的には良かった(^o^)//モモパチパチパチ スタート失敗したからね。

 そんなこんなで結構時間も過ぎた…風も落ちてきた…ヤバイ…走らないかも…
三発目のスタート相も変らず上から出ようとしたけど出れなくて、下側に落として出た瞬間っ! 後ろから『うわぁ〜〜っ』と言う怒涛の叫び
 o(><)o ヤバイ!後ろを見る間もなくオイラのおケツに激痛が(/o\)イヤ〜ン恥ずかしい〜…だぁれ〜?掘ったのぉ〜??
 んな余裕も無くセイルは落とすは、犯人解からないし…最悪の事態(◎◎)
完沈したセイルは重いしズルズル下に流されるは…やっとの思いでスタート切った時にはミンナは遥か彼方遠い世界に…渋々復帰(>O<)カァーッ( -.-)ペッ
 イヤだよ〜コンなのわぁ〜…キョロキョロしたらカッキー発見!居たぜ同志!正に逆の意味での頂上対決…イヤ〜嬉しかったなぁ〜…でも風も落ちてしまって走らない…後は昨日と全く同じ展開で〜すσ(--#)アタマイター…

 浜に上がって、もう大変!本部テント前では『ナンでこんな風で成立させるのよぉ』(`ε´) 激怒ってるお方もいらっしゃるし、コングも昨日と同じ展開でしかも走らないらしく怒ってる。
 ザキは引きこもったまま現実に出てこないし…良かったね!キャンセルだってさ!
 もうレース無いなぁ〜ナンて楽観しスラのセイルは片付ける事にした。ザキも9.8を片付け板も車の所に持ってきてFINも外してる。暖かくなってきて着替えも済ませちゃった。

 どれくらい時間が経っただろう…ポケ〜っとしてたら湾内でスラロームが走り始める…(^〇^)お〜
 見る見る風は上がってきた!今回のレースで一番吹いてるぜぇ〜…
 本部のアナウンスは『アベレージ15〜16ノット、ブローで18ノット。風は徐々に上がってきてます。』俺には《お前等〜デカいセイルで出て風上に流されるなよ〜》という忠告にも聞こえた…。

 少しセイルサイズを落とす人達も出てきてる、オイラも風が上がってくると思い勝負に出る。 9.0で出艇!アウトは思ったより吹いてる(⌒‐⌒)にんやり…風よ吹け〜…吹けあがれ〜…
 第3レースの赤旗が揚がった途端…《パンッ》乾いた銃声にも似た音が…
ミンナが俺を見る…
 何?って思った瞬間セイルがバサッと落ちてきた…ゲゲッ…またかよ〜この展開(-_-#)ピクピク……マストが折れてるじゃん〜Ψ(`▽´)Ψ俺もしかしたらアップの神様に呪われてる…

 廻りにいた人達の俺に対する哀れみの目…をヨソに、ご近所さんに『頑張ってネ〜』などと無理な作り笑顔で愛想をふりまき挨拶をして\(^_^ ) ( ^_^)/ドモドモ、
 そして漂流…アッチの方からスタートのホーンが聞こえた。
 淋しいとか、虚しいとかそんな《ちっぽけな》言葉では形容し難い屈辱的な瞬間だった。

 ナンとか辿り着いた防波堤みたいなスローブは誰も居ないと思っていたらギャラリーの方数人が心配して見に来てくれた、道具を引きずり上げるのを手伝って下さった方々、この場を借りてお礼申上げます。
 グシャグシャになったリグを車まで引きずり、ボード(無傷だった)も運び10.0をセットし直して、退会本部に行き『もう1レースやりますか?』って聞いたら『ゴメンネェ〜時間が遅いからコレで終りになります』って言われてしまい、俺の新舞子レーシングは幕を閉じた…
 停まることなく成立した第3レースの結果に一喜一憂してるミンナ…結果はどうでもイイじゃん…
 スタートライン切れただけでも幸せ者だよ…俺から見れば…次回こそ頑張ろ〜〜っとq(^-^q)

 結局初日1レース・2日目1レースの合計2レースが消化された。
 結果はJPW公式HPの
http://www.withone.com/jpwsf/frame.htm
に掲載されてます。