マスターオブ御前崎 レポート page2

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3月2日

 朝、東の風3m。AP旗掲揚。
 午前11時過ぎ、風が西へ振れる。風向きがイイ。予報も出ている。風が上がるのを、皆、待ちわびる。
 やがてコースレース図が掲示された。ビーチスタート→第1マーク→第2マーク→第1マーク(フィギュア8)→第3マーク→ゴール、というコースだ。
 「ビーチスタートだと、フィンを削ることがあるんだよね」
 とJ20杉原祐史が言う。
 「浅いところに岩が沈んでるところがあるんですよ。足が乗ると滑るし」

 午後2時。
 灯台で風速9mを計測。ビーチがざわついてくる。すでにセッティングされているセイルなどをビーチへ運ぶ。
 午後2時30分。
 だんだんと、風が冷たくなってくる。期待できそうだ。合志選手、蔵内選手が海上へ出て、レース開始を促すかのようにプレーニングを繰り返す。それを見て、各選手も海上へ。
 午後2時40分。選手注目を示すL旗掲揚。赤旗、スタート信号などを持ったスタッフがビーチスタートエリアにやってくる。もたもたするヒマなく、第1レース第1ヒートのスタート順の抽選が始まる。J20杉原祐史は第1ヒート。J25浅野則夫を同じヒートだ。
 「マークするのはノリオ選手?」と午前中に訪ねたとき、「そんなことはない。自分の走りをするだけ」と答えていたが、やはり野次馬的にはJ25浅野則夫にどうからむかが気になる。

 午後3時過ぎ、第1レース第1ヒートがスタート。セイルサイズは7,4。J20杉原祐史はまずまずのポジションをキープ。第3位でフィニッシュ。やった、ファイナルだ、と思ったらキャンセルになってしまった。マークの位置がまずいとかで、第2ヒートのスタートはマークの打ち直し後になる。結局、やり直した第1ヒートでJ20杉原祐史は、マーキング中に他選手と接触し、次へ駒を進めなかった。
 第2レースがスタート。スタートエリアでは、外国人撮影スタッフが各選手をレンズに捕らえている。J20杉原祐史もしばしばアップを撮られていた。海外で彼はどのように紹介されるのだろうか。
スタートはビーチスタート。
選手はショアブレイクを乗り越えて第1マークへ向かう。
第1レースファイナル進出は幻となった。 やはりノリオは早かった。
 J20杉原祐史、第2レースは第2ヒートに出場。これはトップフィニッシュでファイナルへ進出。
 ヒートから帰ってくるたびに、店長杉原は「セイルサイズは?」と聞く。「これでOK」とかの短いやりとりしかしないが、ビーチのサポーターも常に次の次を読んで動かなければならない。ヒート進行中、風が上がってきた。私たちはビーチの奥に置いてある6,9をスタートエリアへ運ぶ。ファイナルは、その6、9で4位に入った。

 第3レース。風が上がってきた。J25浅野選手が遠くにいるサポーターに「6、6!」と大声で叫ぶ。サポーターのいない選手は、ヒートのわずかな合間に自分でセイルを走って運ぶ。私たちは、念のための6,4と、さらにそれに合ったボードも運ぶ。砂利と砂の上を走る。

 スタート直前、J25浅野選がセイルを取り替え、しかし外したセイルを止める砂袋がない。隣りにいたJ20杉原祐史がそのセイルに砂を押し掛ける。J20杉原祐史は6,9で出艇。第2ヒートを3位でファイナルに進出を決める。そしてファイナルは4位。このヒートの最中、「本日のレースはこれ以上ありません」というアナウンスが流れる。午後5時頃、今日のレースが終わった。

第2レースはトップフィニッシュでファイナルへ進出。
第3レースファイナルのスタート直後。J20杉原祐史はほぼ最後方だったが、ここから思いっきり下へ下らせ、爆発的な艇速でまくり、4位に入った。
 その後、海面はウエイブのオンパレードに。NWAチャンピョンの石原選手も入っていた。検見川ではほとんどみかけないサイドショアの中で、みんな気持ちよさそうにウエイブしている。さすが御前崎、回る人のなんと多いことか。私たちは日暮れまでそれを見ていた。

 

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